思い立って嵯峨野散策
短い旅の始まり
平日に京都嵯峨野へ散策に行ってきました。
電車で窓際に座って外を見たら、ふわーっといい感じの心持ちになります。こういう気持ち、て普段の生活では味わえないことを旅の最初の時点で確信します。
朝の渡月橋
まずは嵯峨嵐山駅から歩いて渡月橋へ。まだ朝8時頃なので人もまばらで、おおでを振り振りスキップしながらでも渡れそうです(しませんけど)
渡月橋、実際渡ると結構長いです
涼やかな竹林道
竹林の小道も朝はゆっくりと写真を撮りながらでも歩けます。背の高い竹林の中を抜けていると癒しの別世界に来たようです。
祇王寺へ行く道すがら、美髪神社という髪をまつる神社があり、ふと見るとブラマヨの小杉さんが書いた絵馬がかかっていました。
竹がでかすぎてあなぐらを通っているみたいです(笑
祇王寺の芸術的な苔
祇王寺では大覚寺との共通拝観券が600円で売られていたので迷わず購入。
見事な苔にびっしりびっくり。いろんな種類があるそうです。素人目にも繊細な手入れがされていることがわかり、見ていて落ち着いた心持ちになるのがわかります。
祇王寺の苔絨毯、境内はみなこの調子です。
草庵にある虹の窓と呼ばれる窓、影が虹のように見えるそうです。
大覚寺で写経体験
大覚寺では、数ある建屋どおしを繋いで張りめぐらされたように長い廊下が印象的でした。昔の人になった気分でわざとゆっくり歩いて雰囲気を楽しみます。
一番奥の建物では写経体験をやっていて、短いものなら500円で写経ができます。
体験といっても、袈裟なんかも貸してくれて、仕切られたスペースで自分と向き合いながら行えるので、なかなか本格的に「無」の時間を過ごすことができます。
やった後は心持ちか、邪念が払われた気がしました。何事にも影響されやすい自分の性格を差し引いても、何か得るものはあったように思います。
写経に限らず「書く」ということは、心の平穏を取り戻したり、頭をリセットさせるのに非常にいい手段なのかもしれないと本当に思いました。
そういえば誰も見ないような落書きでも、一生懸命に描いたり色を塗ったりしている間は「無」になって、すごくスッキリするのです。写経と落書きの違いはありますが根は一緒なのでしょう(怒られるかな)
大覚寺の廊下を歩くだけでも行く価値ありだと思います
写経。平和主義です(笑
化野のレトロな町並み
昼食を食べに嵐山へ戻るも人の多さに辟易し、また上の方にヘイコラ登りました。
「あだし野」というおそば屋さんのような所で相盛りそばとアイスコーヒーを頂きます。
アイスコーヒーの器が京都すぎてめんつゆに見えます
そしてすごく情緒のある旧街道のような道をのんびり歩きながら愛宕念仏寺へ。
この道沿いにまゆで作られた人形屋さんがあるのですが、一番小さい人形なら100円なのでちょっとしたおみやげに重宝します。3つ買ってしまいました。
歴史ある情緒に彩られた町並みが続きます
名前の通り愛くるしい愛宕念仏寺
1200体もあるという愛嬌のある羅漢像を見ながら休憩。それにしてもみんな思わず話しかけたくなるような楽しそうなお顔をされています。
どの像も遊び心があります
逆立ちしている方もおられます
トロッコ列車は?
さすがに2回も上まで登ったら疲れたので、トロッコ列車に乗って景色を楽しんでから帰ろうと思ったのですが、残念ながら水曜日は定休日でした。
調べずに行くのは行き当たりばったりで楽しいですが、こういうことは調べとくべきですね。
ひとり旅の感想
今回のひとり旅は、家でゆっくりするよりもゆっくりできたような癒しの旅でした。
悩みや思うところがあるときなんかは、嵯峨野のようなところをゆっくり散策すると、堂々巡りの考えから思わぬ脱却ができたりすることもあるように思います。
外国の観光団体や何人か連れ立っての人たちが多かったように思いますが、嵯峨野は個人的にはひとり旅が似合う場所のように思います。